こんにちは、理系ママ翻訳者Mです。
自宅でお子さんと一緒に過ごす絵本の時間っていいですよね。
お子さんが英語を学習中の場合は、英語の絵本を読んであげたいなと思ったり、子供から「読んで」とお願いされたり。
ちびMも私と一緒に絵本を読むのが大好きで、本棚からその日の気分の絵本を毎日何冊か選んできて、一緒に読んでいます。
ちびMの本棚は、英語を特別なものと意識してほしくないので、日本語の絵本と英語の絵本を「絵本」としてごちゃまぜで置いています。なので、ちびMもあまり意識せずに、気分で絵本を選んでいます。
翻訳者という仕事柄、ママ友に読み聞かせ教材のオススメを聞かれたりもするのですが、英語を始めて間もないお子様(幼児)におススメを1つ選ぶとしたら【こどもちゃんれんじEnglish】の教材絵本を推薦しています。
ちびMの読んでいる英語絵本は?
ちびMの読んでいる英語絵本は
- Scholastic社のFirst Little Readers レベルAのボックス
- Peppa Pig(ペッパピッグ)の絵本
- Little Golden Bookシリーズのディズニー絵本
- Step into Readingシリーズのディズニー絵本
- Read Disney in Englishシリーズのカーズ
- こともちゃれんじEnglishの絵本
です。
こどもちゃれんじEnglishは2か月に1回教材が届くため、2か月に1冊新しい絵本が増えています。
上記の絵本はどれも、ちびMは「読んで」とお願いしてきますが、英語絵本として気に入っているのは【こどもちゃれんじEnglish】の絵本です。
こどもちゃれんじEnglishの絵本がおススメの理由
皆さんはどうやって絵本を選んで揃えていますか?
M家は割と早めにこどもちゃれんじEnglishの受講を始めたので、ちびMの本棚の英語絵本は初めはこどもちゃれんじEnglishの教材絵本がメインでした。
ちびMが英語絵本の読み聞かせも喜んでいたので、こどもちゃれんじEnglishの教材絵本以外も読んであげようとアマゾンや本屋さんで絵本をいくつか買ってみることにしました。
ちなみに、私は、絵本を実際に子供に読み聞かせる前に、事前に自分で読んで細かい点をクリアにするようにしています。その方が質問された時に、自分が納得できる説明ができるからです。
そして、重大なことに気付いてしまいました。
絵本って過去形で書かれている
ことが多いということに。(知ってはいたはずなのですが、意識した事がなかったんです。)
日本の昔話も
「昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。」
という感じで過去形で書かれたストーリーですよね。
これまで(こどもちゃれんじEnglish ほっぷ9月号)に届いたこどもちゃれんじEnglishの教材絵本は全て現在形で書かれています。
現在形で書かれている以外に、以下の重要なポイントも押さえています。
それは、
- 話がシンプルで分かり易い
- 表現の繰り返しが多い
こどもちゃれんじEnglishの教材絵本はノンネイティブ向けに作られているため、話はシンプルですし、学習ターゲット表現が繰り返しでてきます。また、その内容もちょうど英語を始めたばかりの幼児に合うものになっていて、難しすぎず易しすぎずといった絶妙なラインでまとまっています。
これらが私がこどもちゃれんじEnglishの教材が読み聞かせ初期に向いてると思う主な理由です。
絵本は現在形がいい?過去形がいい?
絵本には過去形で書かれたものと現在形で書かれたものがあります。
ただ小さな幼児向けの絵本では過去形の方が圧倒的に多いようです。逆にティーン向けは現在形が多くなってくるようです。
子供は柔軟に対応できるので、母語であれば過去形でもそれほど混乱せずに慣れていくと思いますが、ノンネイティブの場合は少し状況が違ってくるかなと思います。
ネイティブの子供は日々沢山の英語を聞いて話しています。日常生活で過去形は沢山出てきますから、そもそものインプット量に大きな違いがあり、日頃から過去形に親しみがあります。
ノンネイティブの子供の場合は、よほど集中して英語を学習する環境にいない限り、インプット量が少なく、英語時間のうちのママとの絵本タイムの占める割合が高くなってくると思うんです。
基本的には名詞や形容詞の単語ベースで、動詞は現在形を中心に学習していると思うので、過去形のお話を沢山読み聞かせてあげるよりも、初期の読み聞かせは現在形から入って、主要な動詞に慣れてきたら徐々に過去形に移行した方がより細かく段階を追って学習できます。
現在形のお話をオススメする理由としては、やはり語学の基礎は反復練習だからです。日常でよく使う動詞には不規則動詞(語尾が-edでない)も多いため、初めから過去形まで範囲を広げてしまうと、一見異なる見た目の単語の数が増えてしまいます。そのため、最初は現在形に絞って反復練習を繰り返して、それを実際に発話して、それを褒めてあげる、というループを繰り返し、過去形を使うべきところで現在形を使ってしまうようになった時に、直してあげる形で過去形を導入した方が良いと思っています。
こどもちゃれんじEnglishの教材絵本の特徴
こどもちゃれんじEnglishの特徴を「ほっぷ7月号」を参考に見ていきます。
こどもちゃれんじEnglish(ほっぷ7月号"I Did It!"): ページあたり文章数: 1~3文 (5文あるページもあるが、その場合は1文が短め) 1文あたり単語数: 1~4単語 内容: 分かり易い。ターゲット表現が何度も出てくる。 時制: 現在形 その他印象: Step into Readingのレベル1とレベル2の間に位置している感じ。※下記参照
ちなみに、こどもちゃれんじEnglishの教材絵本は表紙がしまじろうですが、中身はしまじろうだらけではありません。 ほっぷ7月号”I Did It!”のメインのお話は【しまじろうとそのお友達】以外のお話ですし、毎回バリエーションに富んでいます。
参考:英語絵本の比較
ここから、Step into ReadingシリーズとLittle Golden Bookシリーズの特徴を、手持ちの絵本をもとにまとめてみました。
Step into Readingシリーズの特徴
Step into Readingはレベル分けされていて、英語を始めたばかりの幼児のお子さん用として考えるのはLevel 1, Level 2になると思います。
Level 1, Level 2 の特徴は以下の通りです。
Level 1 ページあたり文章数: 1文 1文あたり単語数: 1~5単語程度 内容: 非常に簡単 時制: 現在形 その他印象: お話の内容が簡単過ぎて3歳児には少し物足りないおそれ。
Level 2 1ページあたり文章数: 1~3文程度 1文あたり単語数: 3~8単語程度 文章構造: 単文 内容: 普通 時制: (ほぼ)過去形 その他印象:Level 2は文字量がぐっと増える。ノンネイティブにはLevel 1とLevel 2の差が大きい。
Little Golden Bookシリーズの特徴
上記タイトル本の全体的な特徴 1ページあたり文章数: 3~5文程度 1文あたり単語数: ~15単語程度 文章構造: 文中にand, butなども入ってくる。that節もある。 内容: 簡単ではない 時制: 過去形ベースだけでなく、現在形ベースのものもある。 その他の印象:Step into Readingシリーズのレベル2よりも大分難しい。ページによっては「お、結構文字量多いな」と思うレベル
M家では、Little Golden BookシリーズのToy Story, Toy Story 2, Toy Story 3, Carsを持っています。
これらの時制は以下の通りです。
Toy Story, Cars: 過去形 Toy Story 2: 冒頭の人物紹介までは現在形、以降は過去形 Toy Story 3: 基本は現在形(過去形、完了形なども含む)
このLittle Golden Bookシリーズはプロット(ストーリー構成)がしっかりしたものが多く、つまり時間軸で細かくお話の描写がなされているため、完了形(現在完了、過去完了)も結構出てきます。
そのため、ノンネイティブ用としては、幼児向けというよりもう少し学習が済んでから楽しめる絵本だと思います。
英語を始めたばかりの幼児には向きませんが、私はむしろこの Little Golden Bookシリーズは量的にも英語の難易度的にも中高生の方の精読用に非常に良いと思っています。
なので、もし小さなお子様用にこのシリーズを買っちゃったけど、全然読めていないとかあっても、(もちろん読めていても)捨てたりせずにとっておいてくださいね。
別記事で紹介予定ですが、英語力を伸ばすのに「翻訳」作業はとても効果的です。私は中学1年の夏休みから半分趣味で翻訳を始めましたが、英語力を伸ばすのに役立ちました。
他の現在形の絵本は?
探せばきっと他にも現在形の絵本はあると思います。
しかしながら、Step into Readingのレベル1よりも内容があって、現在形の絵本を探してみたのですが、今のところPeppa Pig(ペッパピッグ)くらいしか見つけられていません。
ただこちらも反復表現が少なく、どちらかというとストーリー構成を楽しむようになっているため、まだ英語のインプット量が少ない初期の読み聞かせには、もう少し表現の反復多いお話の方が適していると思います。
まとめ
今日は読み聞かせ初期をターゲットに英語絵本の情報をまとめてみました。
上記の通り、こどもちゃれんじEnglishの教材絵本が「ほどほどに英語を学習したての幼児」にはオススメです。
お子さんによっては、過去形も全然オッケーという場合もあると思いますが、もし過去形でお子さんが混乱してしまったり、お話が難しすぎて読み聞かせに集中できないなどのお悩みがあれば、(お友達で受講している人がいたら見せてもらうなど、)ぜひ一度教材絵本を手に取って欲しいなと思います。
お子さんのレベルにあった絵本で楽しい絵本時間をお過ごしくださいね!
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