こんにちは。理系ママ翻訳者Mです。
今日は翻訳者がオススメする英語力UPのために揃えておきたい本の紹介(前編)です。
辞書
当然のことながら辞書は必須になります。できるだけ早い時期から辞書に慣れ親しんでおくことが大事です。
将来の英語力に大きく影響しますので、是非本屋さんで色々な辞書を手に取ってみてください。
中学生
学校・塾推薦のものがあれば、まずそちらから揃えておくと良いと思います。『特に推薦のものはない』、『更にもう一冊欲しい』、という場合は自分にとって読みやすく、用語の説明が丁寧なものが良いでしょう。
中学生までは学習内容も学習単語数も限定的なので、それほど高度な辞書は必要ありません。辞書をひいて確認する習慣を身につけられそうな、自分好みのもので大丈夫です。
高校生以上
高校生以上の英語学習者に必ず持っていて欲しい辞書は、いわゆる『中辞典』という種類の辞書です。「中辞典」とは、大体収録用語数が10万語くらいの3000~4000円くらいの英語辞書です。
私は高校時代からジーニアス英和辞典を愛用しています。
今も現役で使っていますよ。
ジーニアスでなくても、ウィズダムなど、本人にとって使いやすい中辞典であれば大丈夫。最近は電子媒体の辞書を使う方が多いですが、中辞典は紙媒体で準備しておいて損はないと思います。
英語上級者・プロ志望
中辞典だけでは不十分なので、これに加えて『大辞典』という種類の辞書も必要になります。
例を挙げると、ランダムハウス英和大辞典・新英和大辞典・リーダーズ英和辞典などです。
残念ながら大辞典になってくると非常に高価で、一万円を超えてきます。なかなか購入に勇気がいりますよね。プロでなければ、何冊も揃えるのは大変ですし、どれを買っていいかも悩みますよね。
大学の図書館や市町村の大きな図書館には辞書が揃っているはずなので、初めのうちはそういったところで調べて、辞書の比較検討をしてみてもよいでしょう。
あとは、『英英辞典』も必須です。
「英英辞典は難しい」「読むのがめんどくさい」など思うかもしれませんが、英語を理解するには必須になってきます。
日本語から英語を調べたときに、同じ訳語に複数の英語がヒットすることありますよね?そんなとき、どれでも大丈夫の場合もありますが、実は場合によって使い分けないといけないこともよくあります。そんな時、英英辞典を引くと、意味の違いが分かり適切な用語を選ぶヒントになります。
英英辞典にはネイティブ用と学習者用がありますので、学習者用を使いましょう。
ちなみに私はOxford Advanced Learner’s Dictionaryを愛用しています。
インターネット上に公式に無料辞書が提供されているので、まずはそちらから使ってみましょう。
文法書
前回の記事でもご紹介した通り、文法書も辞書と同様に非常に重要です。
やはりしっかりと文法を理解できなければ、英文を正確に読むことはできませんし、書く時にも影響がでてきます。
私はライティングのクラスで生徒さんの英文をチェックするのですが、辞書は引くけど文法書は確認せずに雰囲気で英文ライティングをされる方が結構いらっしゃいます。
その場合、かなりの確率で残念ながら、英語っぽい見た目の英語ではない代物になってしまっております。
それを指摘すると
間違ってたって言いたいことくらい大体伝わるでしょ
という反応をされることも。
。。。分からないと思います。残念ですが。
大体雰囲気で英語を書かれている方の英文は日本語に引きずられて、日本語が透けて見えるような英語になっています。そもそも存在しない表現を使っていたり、あり得ない前置詞を選択していたりします。
そんな英語の間違いも含めて理解できる外人は、日本語に精通した「あーーー、あの日本語に由来する日本人特有の間違いだね」くらい日本語を理解できているレベルの方でないと無理です。
つまり、そんな人ほぼいません。
ですので、文法はしっかり学習・確認していきましょう。
中学生・高校生までは、学校・塾推薦のものがあれば、そちらから揃えてみるのがよいでしょう。大学生以上の方(一部の高校生も)におすすめなのは、 ロイヤル英文法 ・英文法解説 です。
手元の文法書で調べてみてもよく分からなかった時は、チャンスです。是非大きな本屋さんに行って、その「よく分からなかったこと」を調べてみて、自分が理解できるような説明が載っている文法書を探してみましょう。
とても分かり易い文法書に出会えたらラッキーです。
特に文法書は、闇雲に購入しても使いこなせません。是非、自分の悩みを解消できる本を見つけ出し、それが手元に必要と判断できたときに購入を検討してみましょう。
私はそうやって文法書を選定・購入して、メインで使うのはロイヤル英文法とかですが、自分の悩みに合わせて様々な文法書を使い分けています。
前編のまとめ
今日は英語力UPに必須の本をご紹介しました。
最近はオンラインのツールが発達していて、紙媒体があまり使われなくなっていますが、オンラインのコンテンツは内容が簡易だったり、説明がなかったりすることも多いです。
英語力を伸ばすには、詳しい情報を得て、理解することが大事ですので、英語力をUPさせたい方は是非本を活用してみてくださいね。
後編もお楽しみに!